カンロ、2021年上期は「マロッシュ」はじめグミが好調 「Kanro POCKeT」開設で下期はECにも注力

カンロ株式会社は2021年12月期 第2四半期決算説明会を8月5日(木)にオンラインにて開催しました。「カンロ飴」や「ピュレグミ」など、数々のヒット商品を世に送り出してきた同社。コロナ禍が依然として続く中、2021年上期はどのような業績となったのでしょうか。

上期は増収増益 グミが売り上げをリードする
発表会にはカンロの三須和泰代表取締役社長が登壇し、2021年1~6月におけるキャンディ市場やカンロの動向などを発表しました。同社の21年12月期第2四半期決算は、売上高は前年同期比4.4%増の116億4千万円、四半期純利益は53.6%増の3億67百万円の増収増益に。

事業を牽引したのはグミの販売好調でした。ピュレグミ・カンデミーナグミなど既存のシリーズのほか、特に好調だったのが6月に全国発売を開始したマロッシュ。結果、グミの出荷金額は前年同期比36.8%増に。オフィス需要の低下や外出減が影響し、8.9%減となった飴商品を補ってあまりある結果となりました。

好調の「マロッシュ」はグミのような、マシュマロのような不思議な食感を持つ商品。Z世代を中心にSNS上のデジタルコミュニケーションで話題となりました。今年6月には販売計画比225%を達成しており、三須社長は「今後の主力ブランドにしたい」とマロッシュへの強い期待を語っています。

次に、上期の具体的な施策を振り返っていきます。2021年度経営方針に「ブランド基軸経営の深耕」「サステナブル経営の深耕」「デジタルマーケティングの推進」を掲げた同社。

「ブランド基軸経営の深耕」として、コロナ禍による消費者意識に注目した商品や施策を展開してきました。コロナ禍での健康意識の高まりに対し、奈良県立医科大学と共同開発した「柿渋ケアキャンディ」や、おうち時間での調理機会の増加から、レシピサイト「カンロ飴食堂」は好評を博し、今年は書籍化も実現しています。

また、経営基盤の強化として掲げる「サステナブル経営の深耕」では「キャンディエール」を展開。ボイスケアのど飴の一部売り上げを全日本合唱連盟に寄付するなど、キャンディを通じて多くの人にエールを贈る取り組みを実施してきました。

下期は新オウンドメディアによるEC事業にも注力

2021年下期、新たな経営戦略として「デジタルマーケティングの推進」を掲げています。同社がデジタルマーケティングに取り組む契機となったのは、昨年5月、コロナ禍により直営店「ヒトツブカンロ」が一時休業したことを受けて立ち上げたオンラインショップ。わずか1週間で目標販売数量に達する好評ぶりで、EC、SNSなどデジタルを掛け合わせることに可能性を見出し、今回、「Kanro POCKeT(カンロポケット)」が誕生することになりました。

同サイトは、オンラインショップにとどまらず、カンロ商品についての認知から購入まで、特別な商品購入体験ができるインタラクティブな複合型オウンドメディアです。
具体的には、24時間対応のチャットボットの設置やFAQの充実によるユーザーとの双方向コミュニケーションの実現や、お客様サポートページを強化。Kanro POCKeTに届いた意見を商品改善にもつなげていく予定とのこと。
さらには、既存ブランドのEC展開のほか、2022年以降を目途にEC限定商品の発売も予定します。

コロナ禍で刻々と変化する消費者意識や生活様式に寄り添いつづけ、商品や施策を投入しつづけたカンロ。今後の展開にますます注目です。