「カンロ飴」でおなじみのカンロ株式会社で、最近の人気商品といえば「ピュレグミ」だ。独特の歯ごたえあるグミと甘酸っぱいフレーバーが魅力の「ピュレグミ」は、通常のハート型と異なり稀に入っている星型の「星ピュレ」も存在。入っていたら「いいことがありそう」と話題になっている。このたび、そんな「ピュレグミ」を製造している長野県朝日村のカンロ朝日工場内部を見学する機会を頂いた。普段身近に食している「ピュレグミ」がどのように作られているのか、その一端をご覧いただこう。

カンロ株式会社の主力商品にして、60年以上国内で愛されている「カンロ飴」は、2018年にレシピとパッケージデザインを刷新するなど、変わりゆく時代に合わせてリニューアルを敢行。2019年以降は、キャンディー業界内でも急拡大しているグミ市場に注力し、2021年までに売り上げを2倍にすることを掲げている(2016年比)。
お菓子としても歴史が浅く、伸び代がある上に商品としての表現バリエーションも豊富なグミ。ハート型と星型の「星ピュレ」が存在する「ピュレグミ」は、まさにそんなグミを象徴した商品と言える。


長野県朝日村のカンロ朝日工場は2011年2月より生産を開始しており、「ピュレグミ」のほかに若年層向け商品の「カンデミーナグミ」を製造している。グミの基本的な生産方法は、ゼラチンを溶かして砂糖と水飴を加え、煮詰めて水分を飛ばしてベースを作る。そしてレモンやマスカットといったフレーバーを追加して、独自の食感が出るように乾燥させていく。工場では製造・包装・梱包までを一括で行っており、徐々にグミの形が形成され、身近なパッケージに包まれるまでを見学することができた。生産ラインでは「星ピュレ」の型も確認できた。


工場内を見学させて頂いた印象だが、金属などの異物が混入しないように細心の注意がなされており、思ったよりも作業員の方が少なく、機械化が進んでいると感じた。それでも機械による判別後に、最終的には人の手によって形の悪いものや異常がないかのチェックが行われている。
製造過程の「ピュレグミ」を特別に試食させて頂いたとき、乾燥前のもので市販されているものよりもやわらかくプニプニとした食感が楽しめたが、「これはまだピュレグミじゃないんです!」とひと言。あの硬くもなく柔らかくもない食感を生み出すために、作り手のこだわりが向けられていると感じた。

さて、工場のある朝日村から車で2時間弱にある長野・阿智村では、現在「ピュレグミ」とのコラボレーションが行われており、「星ピュレビレッジ」が期間限定オープンしている(2019年8月25日まで)。空から降り注いできた「BIG星ピュレ」は、「日本一の星空」が見られる場所としても知られている阿智村にぴったりなフォトスポットだ。


「星ピュレ CAFE」では、「ピュレグミ」を使用した特製コラボメニューも楽しめる。星空はもちろん、山や川といった自然も満喫できる阿智村をこの夏のお出かけ先に選んでみてはいかがだろうか。