おしゃれキッチンに独立洗面台まで!まるで“シェアハウス”な最新「学生寮」事情とは!?

一人暮らしに求めるポイントは親と子で違う!?

子どもの頃から生まれ育った実家を離れるきっかけとして代表的なものに「大学進学」があります。高校卒業後、ストレートで進学するとなれば、そのタイミングはまだ10代。子どもは、初めての一人暮らしに緊張はあるものの、ワクワクの方が勝っているにちがいありませんが、その一方で親御さんはというと、「1人でやっていけるのかしら?」「ごはんは作れる?」と心配が膨らむばかり。そこで、勃発するのが、『アパートで一人暮らしがしたい子どもVS安心な食事付きの寮で暮らして欲しい親』という戦いです。しかし、ついに今年、昔から変わらないこの戦いに終止符が打たれるかもしれない、新しいタイプの学生マンションが登場しました。

大人もうらやましくなる最新設備!

東急不動産株式会社と株式会社学生情報センターが、共同開発を進めてきた東急不動産の学生レジデンス「CAMPUS VILLAGE(キャンパスヴィレッジ)」。「次の社会を担う学生たちへ、安心安全な住環境とともに、新しいライフスタイルを提案する住まい」を事業コンセプトに作られた学生のための住空間は、寮とマンションのどちらでもなく、それでいて寮とマンションのどちらの良さも持つ、新型のシェアハウスです。

その第一弾として今年の3月から入居を開始した「キャンパスヴィレッジ椎名町」は、西武池袋線「椎名町」駅より徒歩9分、都営大江戸線「落合南長崎」駅より徒歩10分とアクセスも良好の立地にあります。学生寮というよりは、断然オシャレなマンションという雰囲気。高級感のあるデザインの建物です。

まず、この施設の重要なポイントがセキュリティー。共通の玄関はもちろん、その後、各フロアに入る際のセキュリティーと居室に入るためのセキュリティーの、トリプルセキュリティーで守られています。また、フロアのロビーには防犯カメラも設置されているので、女性専用フロアに男性が出入りした際には、すぐにわかるという仕組み。学生マンションの中には、フロアごとのセキュリティーまでは設けていない施設もありますが、ここは細かく段階を踏んでセキュリティーを強化しているのが特長的です。

(部屋まではこのカードキーで!)

そして、入居者が最も気になるのは、居室でしょう。一部屋ごとの面積は広いとは言えないものの、収納機能を供えたベッド、机、椅子、照明、カーテンが備え付けになっていて、独立洗面台が付いている部屋も多数。

また、多くの寮や学生マンションはトイレやお風呂が共同なのに対し、このキャンパスヴィレッジは、各部屋に設置されています。シャワーユニットとトイレのタイプ、ユニットバスのタイプ、 バストイレ別のタイプという3種が用意されていますが、その中でも7割を締めているのがバストイレ別のタイプ。「バストイレ別」という条件は、学生情報センターによるアンケート「決め手となった点」では3位、「重視した設備」では1位となっています。そのようなデータが開発に活かされているところは、ここならでは。また、ルーターがあればWi-Fiも無料で使うことができるので、個人で契約する手間も省けて経済的です。

“バリ”や“ニューヨーク”など人気の世界都市をコンセプトにしたおしゃれキッチン!

居室がコンパクトな分、くつろぎの空間として活用したいのが、各階に設けられているリビングキッチン。階ごとにしつらえを変え、それぞれが海外の街をイメージした空間になっています。女性専用フロアである5Fを除けば、自身の居住階以外にも行くことはできるので、仲のいい居住者とテレビを見たり、休日にはキッチンに備え付けのIHクッキングヒーターで料理をして食べたり、ソファーに座っておしゃべりをしたり、楽しく過ごすことができそうです。ちなみにこのスペースは、禁煙禁酒と24時に消灯することがルール。楽しい時間の中にこそ、健全な学生生活を過ごすためのルールがあるのは安心です。

(フロアーごとにコンセプトが違うキッチン。左上:WEST COAST、右上:BALI、左下:PARIS、右下:SCANDINAVIAN)

もうひとつの大きな共有スペースは、カフェテリア。ここは、朝と晩は食堂として機能し、健康に配慮して栄養士が考案した食事を食べることができます。通常、食事付きの学生マンションは、年間で食事が付いているので、長期休暇で実家に帰る時などは、食費が無駄になってしまいます。しかし、ここは食事の申込が1ヶ月ごとで居室代とは別になっているので、計画的に利用することができるのもいいところです。

その他、共有スペースとしては、コインランドリーが女性専用階を含む3つのフロアにありますが、近場のコインランドリーよりも安価で経済的です。また、駐輪場は、1人1台無料で置くことができるのも嬉しい設備。また、3畳のサウンドルームは、防音なので楽器の練習に最適です。その他、ポストは建物の中にあるので、外からチラシなどを投函される心配はありませんし、宅急便も管理人が受け取って宅配ボックスに入れておいてくれるので便利です。
ちなみに、共有スペースの消灯時間は24時と決まっていますが、寮のような門限がないのもここの特長。セキュリティーはきちんと設けて安心安全な暮らしを守りつつ、一人暮らしのような自由度も残されているというわけです。秩序を守りながら他人と暮らすシェアハウスのいい側面も持ちながら、一人暮らしの自由さと自己責任の緊張感も合わせ持つ。そんな住空間での学生生活は、きっと、楽しいことも学ぶことも多いのではないでしょうか? 2019年には、「(仮称)キャンパスヴィレッジ京都西京極」がオープン予定。今後も、都内に限らずさまざまな地域に建設予定とのこと。大学進学を機に実家を離れる際の暮らしの選択肢として、寮か一人暮らしかではなく、その間を取るというのが、今の時代にはフィットするのかもしれません。

文/構成:「NEWS POCKET編集部」