お葬式だけじゃない?! 仏式の供養にかかる費用は総額 なんと800万円越え!

先日、両親から、「田舎のお墓を近所の市営の墓地に移す」という連絡がありました。
いわゆる、改葬です。
田舎が遠方のため、今までは祖母の墓参りにもなかなか行くことができず、お墓が近くなるなら嬉しいと単純に思ったのですが、実際には、手続きやお墓を移す為の供養など色々大変だったようです。

そもそも、墓じまい、改葬という言葉は聞いたことがあっても、よく分かっていない部分もあったので調べてみると・・・

墓じまい
今あるお墓を処分しお寺や墓地の管理者に敷地を返還。散骨や自然葬、永代供養墓などを利用し新しい墓は持たない。

改葬
今あるお墓をそのまま別の場所へ移す、またはお墓は処分して新しいお墓に納骨し供養。

となるようです。

近年、先祖代々受け継がれてきたお墓を解体・撤去して、改葬する人が増えているとのこと。厚生労働省が公開している衛生行政報告例のデータ※によれば、改葬の件数は、2016年は973,179件、2017年は104,493件、2018年は115,384件と増えています。

※出典:厚生労働省「e-Stat 政府統計の総合窓口 衛生行政報告例」
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&query=%E6%94%B9%E8%91%AC&layout=dataset

改葬が増加している背景にはどのような理由が?

我が家の場合もそうですが、お墓がある場所が遠方で、お墓を管理することが難しくなり、便利な場所にお墓を移したいという理由があると思います。
確かに、核家族化、少子高齢化が進んでいる現代では、お墓がある場所が遠いと、次第に墓参りをする人がいなくなってしまう可能性も少なくありません。
とはいえ、家の引っ越しとは違い、物を運べば済むわけではないので、お墓を移動させることは簡単ではなさそうです。

墓じまい、改葬に必要なこととは?

墓じまいの手続は「墓地、埋葬等に関する法律」(昭和23年法律第48号)に定められており、古い墓を管理する寺院などによる埋葬証明書と、改葬先の受入れ証明書、改葬許可申請書などを自治体に提出し、許可を得る必要がある。実際には書類の手続だけでなく、墓がある寺院などの理解を得ることが必要で、なかには寺院から法外な離檀(りだん)料を要求されてトラブルになるケースもある。また、改葬にあたっては、墓石の新たな購入、改葬する遺骨の洗浄や魂(たま)抜き、納骨の供養などが行われることが多い。料金は改葬する体数で設定されることが一般的で、1体につき10万円から数十万円と、埋葬の方法によって大きな違いがある。

引用:コトバンク「小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書 [参照項目] | 散骨 | 樹木葬 | 墓地、埋葬等に関する法律」
https://kotobank.jp/word/%E5%A2%93%E3%81%98%E3%81%BE%E3%81%84-191885 

なるほど。
手間もお金もかなりかかりそうです。
普段宗教にあまり馴染みがない私には、聞きなれない用語もいくつかあります。
離檀、離檀料という言葉も出てきましたが、よく分からず調べてみました。

離檀とは

お寺にあるお墓を移転・撤去して檀家を離れることを「離檀」といいます
このように「檀家であることをあまり意識していない」方も多いかと思いますが、お寺に墓地がある場合は原則として「そのお寺の檀家となっている」と考えましょう。
ですから、お寺からお墓を移転する、あるいはお墓を撤去するために遺骨を持ち出す場合は、檀家を離れる、すなわち離檀をすることになります。
墓地はお寺からお墓用の土地を拝借する形になっている場合が多く、それを返還する手続きが必要です。
また遺骨は遺体の一部と考えられ、勝手に移動したり散骨してしまうことはできません。遺骨を移動する場合には、お墓の中に収められている遺骨の数、それぞれのお名前、命日、納骨日などの情報が必要となります。それらはお寺の過去帳に記されています。
さらに改葬許可申請書に証明印をいただく、埋蔵証明書を発行していただくなど、お寺にお願いする手続きもあります。

引用:一般社団法人 全国優良石材店の会ホームページ「離檀とは」
https://www.zenyuseki.or.jp/knowledge/manage/ridan.html
http://www.zenyuseki.or.jp//

離檀料の相場

離檀料は、お寺との付き合いをやめるまで、お世話になったことへの感謝の気持ちを表したお布施になるので、相場はあるようでないようなものになります。

離檀料は、これまでのお寺との付き合いの深さなど、お寺との関係性の度合いによって変わりますが、3万円から20万円くらいが相場になります。

離檀料についてはお寺によって違いがあり、離檀料そのものを受け取らないというお寺があれば、高額な離檀料を請求するお寺もあります

引用:アットセル株式会社 霊園・墓地検索サイト お墓さがし「墓じまい 離檀料」
https://ohaka-sagashi.net/

そもそも、檀家という制度自体、漠然としか知らなかったのですが、つまりお寺にお墓がある=そのお寺の檀家、そこからお墓を移動する→離檀、離檀するために払うお金→離檀料となるようです。

離檀を嫌うお寺とのトラブルが発生するケースもあるとか。
お寺との関わりも薄くなり、法要や墓参りの時にだけ訪れる場所となってしまった今では、
「檀家制度」そのものにも馴染みがなく、檀家離れが進んでしまうのも自然な流れなのかもしれません。

今回我が家は、改葬のため離檀し市営の墓地へとお墓を移したので、もう檀家ではないのですが、もしお墓が元のお寺にあったままだった場合は、私や私の子供たちもよく知らないまま、そのお寺の檀家になっていたということになります。

檀家であることで、お墓を守っていただける、葬式、法事など一般的にあまりよく分からないことを相談したり、安心してお任せできるというのはあると思います。
ですが、その反面、お布施や寄付など、金銭負担も少なくはないようです。

実際に喪主などを経験したことはありませんが、お葬式にかかる金額は、100万円~というイメージです。
ただ、お葬式のあとにも、色々な法事があり、都度、お坊さんに来ていただいたり、お布施を納めたりすると思うのですが、そういった法事も含めた金額を檀家は払うことになるわけです。合計金額はどのくらいになるのでしょうか。

仏式の供養にかかる費用は総額 なんと800万円越え!

株式会社帝国データバンクが実施した「葬儀業者2163社の経営実態調査」によると、
首都圏における「一般葬(遺族や親族、故人の友人などが広く参列する)」の平均単価は約150 万円で、「家族葬」であれば約100 万円以下が多いとされています。しかし、「葬儀」にかかる費用は「お葬式」の代金だけではありません。
ナインアンドパートナーズ株式会社の独自の調査で、忌明け(49日)や3回忌といったお葬式の以降に行う法要等の費用を含めると、仏式供養の総額は8,073,000円であることがわかりました(※)。

出典:ナインアンドパートナーズ株式会社「一般的な檀家として必要な供養及び寺院(護寺)費用の一覧表」
https://sousou-shiki.jp/difference/

総額800万以上!
これは正直予想をはるかに超えた金額でした。
供養する側の立場で、しかも故人の望みであればまだ、大切な故人の供養の為と思えますが、自分の子供が私の供養の為にこの金額を払うとなると、とても申し訳ない気持ちになりそうです。

宗教観は人それぞれなので一概には言えませんが、特に宗教を持たない人の場合、あまり意味を感じないままお金を払うのは望ましくないと考え、離檀を考える方が増えていくのが自然な流れなのかもしれません。