<コロナ禍>日本観察日記 東京編

新型コロナウィルスによる緊急事態宣言発令からおよそ1ヶ月。
多くの国民が宣言延長に落胆し、新たな指標である5月末に向けて様々な行動を起こしている今、東京の街はどのような状態なのか。
5月8日、記者は1人自転車にまたがり、渋谷、原宿、表参道、銀座、新橋をめぐり、その様子を映像で記録した。
※記録映像は記事の最後で閲覧できます。

午後2時、まず記者が訪れたのは普段なら平日でも多くの若者で賑わうはずの渋谷。
感染拡大前と比較すると人口変動は約7割減、駅の改札通過人数は前年と比べ約9割減というだけあって閑散としていた。
若者の流行発信地としても名を馳せるセンター街では、これまで見た事も無いくらい若者たちの姿が見当たらない。

続いて30分自転車を走らせ向かった先は原宿・竹下通り。
こちらも緊急事態宣言発令前は、休校になった学生たちがタピオカ店に並ぶなど賑わいを見せていたが、現在はほとんどのショップが閉まり、薬局以外の店がマスクを販売するなど、コロナ禍独特の風景が広がっていた。

そして、そこから目と鼻の先である表参道を走り、さらに皇居周辺で皇居ランナーを横目に必死でペダルをこぐ記者。
40歳を過ぎた記者はすでに息が上がり体力の限界を感じていた。

1時間ほどかけて訪れたのは、日本屈指の一等地・銀座。この街ならではの気品や高級感を残しつつも、ブランド店が軒並み閉まっているため買い物客の姿は皆無。記者の自転車とすれ違うのはオフィスで働く人々や、付近の住人の姿くらいだった。

最後はサラリーマンの街・新橋。
感染拡大前、駅前のSL広場は多くの人々が待ち合わせの場として利用し、喫煙所は溢れるように人がひしめき合い、煙を上げていたこの場所も、約7割人の流れが減少。
喫煙所は事件現場のように黄色いテープで閉鎖され、足早に駅を行き交う中年の男女がまばらに伺える程度の寂しい風景となっていた。

ゴールデンウィーク前と比較すると、気の緩みからか多少人が増えている印象はあるが、
それでも普段の日常からは想像もできないほどの景色だった。
多くの人がテレワークに切り替わり、急速にオンライン化の波を引き寄せ、私たちは新たな時代に突入している。全ては新型コロナウィルスという病原菌によって…。

そう感じた2時間半のサイクリングだった。

【文・構成 News Pocket編集部】