おひとりさまの死後の不安を解決!
デジタル遺品整理やペットの管理をお任せできる新サービス

記者発表を行った三井信託銀行株式会社人生100年応援部・谷口佳充部長

三井住友信託銀行は12月17日、単身者や身寄りのない人の「終活」を支援する信託商品の取り扱いを始めた。死後に必要な資金の管理、葬儀の手配など身の回りのことにトータルで対応する。

2020年、日本の総世帯数5410万のうち1934万世帯が単身となり、その割合は35%にのぼる。今後ますます増加していく高齢単身世帯は、孤独死や空き家問題といった様々な社会問題を引き起こす原因のひとつとなっている。しかし、高齢者に限らず、40代以上の単身世帯での孤立死が増加傾向というデータもある。
三井住友信託銀行の信託商品「おひとりさま信託」は、そんな単身世帯の死後の不安を解消するために開発された、金融の仕組みとITを掛け合わせた新サービスだ。
単身者の死後、公共料金の解約や役所への届け出、遺品整理などの死後事務、財産処分、ペットの終活といった手続きを、同銀行と、グループ会社である一般社団法人安心サポートがワンストップで対応してくれる。


おひとりさま信託のパンフレット(左)とエンディングノート

これまでにも、自分の希望を書き留めておく記録型の「エンディングノート」は数多く市販されているが、同サービスのエンディングノートは、おひとりさま用に書きやすさを追求したシンプルなものになっている。記入した後にデジタル化され(2020年3月頃予定)、厳重に管理される上、パソコンやスマホでいつでも見直しや更新が可能。死後は、安心サポートがノートの内容に沿って手続き等を実施してくれる。
最近問題になっているデジタル遺品についても、ノートにパソコンやスマホ、メール、SNSなどのIDやパスワードを書く欄があるので、速やかに削除や解約をしてもらうことができる。


エンディングノートにはメールやSNSのパスワードを記入したり、クレジットカードや公共サービスの解約について記録したりもできる

また、万が一に備えて、SMSによる安否確認のサービスがあるのも特徴だ。月1回、週1回など自分の希望するタイミングで安否確認のSMSが配信される。返信がない場合は、安否調査を実施するため、孤独死して何日も発見されないままになるといった心配もない。年齢や健康状態に応じてSMSの配信頻度を変更することもできる。
おひとりさま信託のサービスを利用するには、口座に300万円以上の入金が必要で、この口座から葬儀費用などを支払う。300万円の内訳は、葬儀費用が約150万円、同銀行と安心サポートへの報酬が各30万円、残りの約100万円を寄付や承継に回せるような金額設定となっている。ペットの終身管理については、ペットホームで長く面倒を見てほしいという場合、さらに年50〜100万円×平均余命年数分をプラスして支払う必要がある。


記者発表会で配られた水のボトルは、人生100年時代を表すデザイン

人生100年時代。死後のことなど、まだまだ先の話と思っているかもしれないが、いざという時のために、こうしたサービスがあることを知っておくだけでも損はないはずだ。

三井住友信託銀行「おひとりさま信託」