北欧最大手プロバイダー 「Telenor Connexion」が、日本市場強化に向け事業戦略セミナーを開催

去る10月16日、世界13カ国でモバイルネットワークを提供するTelenor Groupの傘下で、世界中で1000万台のモノを、ネットワークでつなぐIoT専門チーム「Telenor Connexion」が、日本市場を強化するにあたり、東京都千代田区の日本外国特派員協会において、メディア向け日本市場の事業戦略セミナーを開催した。その模様をレポートする。

北欧スウェーデンに本社を置くTelenor Connexion は、過去20年にわたり、主に自動車産業や建設産業を中心としたグローバル企業に対し、最先端のIoTソリューションの設計・実装・運営を通じ、優れたサービスを提供してきたプロバイダー。世界大手のモバイルオペレーターの堅固な基盤のもと、IoTに特化したビジネスユニットとして、世界屈指のTelenor Groupが取り組むIoTの中心的役割を担っている企業なのだ。

既にTelenor Connexion は、約10年前から日本市場に参入しているが、今後さらに日本市場を強化するにあたり、同社グローバルCEOのマッツ・ルンドクイスト氏と、アジア太平洋最高販売責任者のセス・ライディン氏、最高技術責任者(CTO)のマーティン・ウィトロック氏の3名が来日。日本のメディア向けに、最先端IoTソリューションによる事例や、IoTソリューションの世界的トレンドを紹介。さらに、同社の事業戦略や、日本市場における可能性や、今後の展望に関するプレゼンテーションを行った。

マッツ・ルンドクイスト氏によれば、IoTの実現過程には、主に4つの段階が想定されるという。まずは第一段階としてインターネットと繋げた製品を導入することにより、コスト削減や事業の効率化を図り、さらに第二段階として、収集したデータを活用したメンテナンスを実施。つづく第三段階では、サブスクリプションなどの新たなビジネスモデルを探り、ついに第四段階では、スマートシティの実現にむけ、エコシステム内でデータ共有を行っていく、というものだ。

Telenor Connexionでは、主にモバイル通信サービスとIoTクラウドの管理を担当しており、具体的には、過去にアイスクリーム製造メーカー「ISA spa(イーサ・スパ)」に対し、グローバルIoTを実現するためのサポートを行った結果、「顧客価値の上昇」「サービスとメンテンナンスの効率化の実現」「新製品の開発に向けた研究開発力の向上」を「わずか3カ月で達成出来た」とアピールした。

また、建設重機の国際的メーカーである日立建機では、Telenor Connexionを活用することで、世界中の建設機械を監視することが可能になり、メンテナンスや遠隔操作などによって、競合他社との差別化が図れた事例を紹介。さらに自動車メーカーのボルボでは、遠隔でエンジンをかけたり、冷暖房を入れたりするといった、オーナー向けのサービスを立ち上げているという。

具体的なTelenor Connexionの運用工程としては、「研修」「SIM製造」「発注管理」「変更管理」「評価および請求」「SIMライフサイクル及び費用の管理」「セカンドライン運用」「年中無休・24時間対応のサービスセンター」などがあり、サービスオペレーションセンターでは、主に「調査と分析」を担っている。

既に、電気自動車やコネクテッドカーによる自動運転、オンデマンド型のモビリティなどの開発が進む中、自動車業界においては欠かせないサービスとなっており、中国のコンテナ製造メーカーCIMCにおいても、輸送用コンテナにグローバルコネクティビティを導入することで、リアルタイムでコンテナの追跡状況が確認可能となり、通関業務やコールドチェーン、セキュリティなどが大幅に改善される、といった成果も上げている。

今後も、海外を拠点に事業展開を行う日本の自動車メーカーや、食品メーカーなどを主なターゲットに、日本国内の通信会社とは異なる強みを生かしたサービスを提案していく予定だ。Telenor connexionの日本市場への本格参入により、世界各地を結ぶ物流や交通において、より一層合理的かつ安全なソリューションがもたらされることを期待したい。